錆びの知識
「さび」とは
自然環境中の「水」と「酸素」にさらされることで「金属」がボロボロになる現象…これが、「さび」であり、「腐食」とも呼んでいます。腐って、蝕まれることから「腐蝕」と書いていたものが、簡略化されて「腐食」となったのです。「腐食」は、金属によって異なり、鉄では赤茶色(鉄くぎ等)、銅では青緑色(お寺の屋根、自由の女神等)の酸化物をよく見かけます。
「さび」るとどうなる?
一般的には、色が変わるだけでなく、内部まで腐食が進むことにより、強度は低くなります。また、電気も通しにくくなります。
電子部品における「さび」
最近では、ウェアラブル機器やスマートフォンなど、身に着けたり、持ち運びしたりする電子機器も増えてきました。そのことにより、熱帯雨林のような高温多湿だったり、温泉や火山のような硫黄の臭いのする場所だったりと様々な厳しい環境にさらされることも珍しくありません。
こういった熱や水蒸気や腐食性ガスにさらされると、電子部品が腐食しやすくなります。
電子機器には、多くの電子部品が使われており、プリント配線板やコネクタ、スイッチなどの一部は、金属が剥き出しになっており、常に大気にさらされる状態になっています。
また、電子部品は、大きさが非常に小さく、電子機器の中で非常に密に集積されているため、わずかな腐食であっても、接触不良や短絡等が生じ、電子機器の性能を損なう恐れがあります。