防錆のメカニズム
金めっき
金めっき被膜自体は、一般環境では腐食しません。
めっきには、小さな穴(ピンホール)があり、めっき厚が薄ければ薄いほどピンホールの数は増えていきます。このピンホールを通して、大気中の腐食性ガスや水分などが侵入し、下地のニッケルや素材の銅などを腐食させます。この際、ピンホール底面では金とニッケルが局部電池を形成するため、ニッケル腐食が促進されます。腐食生成物はピンホールを通して金めっき表面に析出するため、接触(導通)を阻害し接触不良(導通不良)を引き起こします。防錆剤が処理されていれば、腐食性物質の金属への接近を妨げ、腐食反応を阻害するのです。